子どもがメルカリ出品したきっかけ
「自分のお金があったらいいのにな」
ある時、上の子がそう呟いていました。
我が家はまだ子供にお小遣いを渡したり、
お金を使わせて買い物をさせたことがありませんでした。
以前から使わないけれど、
手放さないと言っていたもらい物のカバンがありました。
メルカリに出品して売れたら、
自分のお金ができるよと話をしてみました。
使わないけれど執着していたカバンを、
出品してみたいと前のめり気味に反応がありました。
それを横で聞いていた二番目の子も、
自分も出品したい!この本売れるかな?
と自分の持っていた雑誌を出してきました。
子どものものを出品
以前からカバンは片づけたいと思っていたので、
出品することにより手放しできそうで良かったと思いました。
二番目の子の子に関しては予想外だったのですが、
同時にその雑誌も出品しました。
なるべく早く売れるよう、
値下げや再アップを頻繁に行い、
出品後の様子を見守っていました。
売却後のお金についての取り決め
二人分のものを同時出品しましたが、
カバンと本ではジャンルも違い、
値段設定も違います。
売れたときの利益も違い、
売れるタイミングも同時ではない。
二人ともまだ、小学校一年、年中と幼いため、
どちらかが売れてお金が手に入ると、
売却できなかった方が悲しくなってしまうという状況を予想。
同時には売れないこと、値段も異なることを説明し、
それぞれ売れる都度に半分にお金を分けると取り決めをしました。
二つとも閲覧数は同じくらいでしたが、
お気に入りに登録されるのはカバンの方ばかり。
お気に入りの数の違いで、
二番目の子は悲しくて涙していました。
出品するものの種類、消耗度合いなど、
いろいろな要素が値段を決めているということを知る、
いい機会です。
幼いなりにも学びは何かあったかなと思います。
売却できたのは・・・
そして、予想していた通り、
カバンが売却されました。
上の子はこれでお金もらえると喜んでいました。
二番目の子も、売却益を折半することを話していたので、
好きなものが買えるととても喜んでいました。
必要経費と残るお金の話
カバンの値段は760円。
販売手数料76円。
配送料215円。
販売利益469円。
物を売るのには出品するための手数料がかかること、
輸送してもらうためにお金がかかることを説明。
子どもはどこまで理解したかはわかりませんが、
小学生くらいになるとぼんやりと理解はできた様子。
さらに上の子がいったことは、
「お金としてもってみたいな」
ということでした。
販売利益はメルペイに入ってくる仕組みで、
それを手に取れる小銭にするためには、
さらに手数料を払う必要があることを話しました。
そのため換金せず、
お金を使う場合、
近くのスーパーなどメルペイを使えるお店での使用がいいと話しました。
いろいろとお金がかかることも理解した様子。
子どもは近くのスーパーで使おうかなと考えたようです。
お金の使い道
金額が少額なので、たくさん物は買えないかもと説明しました。
子どもたちはお菓子が買いたかった様子。
スーパーのいろいろなお菓子を眺めて予算と値段を説明。
幼稚園児にはこれは買える、この辺りの物なら何個か選べると説明。
小学生の方は数字も理解してるので、
値段の見方を教えて選ばせました。
一人234円。
たったこれだけのお金ですが、
一緒に計算しながら、
ほしいものの優先順位を相談しながら、
楽しく、真剣に悩んで買い物しました。
予算的に買えないものもありました。
自分が持っているお金を意識して、
その範囲内でしか物は買えない有限性を理解できたのではないでしょうか。
親が単純にお金を出して買ってあげる買い物とは全く違う買い物です。
親としても貴重な経験をしました。
学校の成績よりも、お金の知識は優先順位が高いものだと思っています。
自分自身も勉強中。
今後大きくなるにつれて、
お金との向き合い方を一緒に考えていきたいです。
お金の別の使い道
買い物後、小学生の上の子と話をしました。
もし、このお金を使わずに一か月後100円増えるんだったらどうする?
「それだったら、お金使わず置いておく。」
と言ったので、
今日は楽しく買い物をしてお金を使ったけれど、
別のお金の使い道もあるよと話をしました。
幼い子供に投資の話をどのようにするか手探りですが、
今後は機会があるごとに少しずつ話をしていきたいです。
お金はなぜあるのか
お金の話をしていたら、
二番目の幼稚園児が
「なぜお金があるんだろう」
言いました。
ちょっと考えて、
「昔は物々交換だった。
食べ物と食べ物を交換したらそのあとそれぞれ交換したものを食べなくてはいけない。
でも、お金というものを発明して、
食料とお金を交換したら、
お金を持っている人はすぐに他の食料を買うこともできるし、
使わず置いておいて別の時に食料を買うことができる。
選択肢が増えるから便利なものとして必要なのでは?」
と答えてみました。
お金の必要性。
結構根本的で重要な質問をされていました。
他にもっといい説明があったかもしれないので、
調べてみたいと思います。
良い経験の連続
子どものメルカリ出品で売れるように商品をアピールしたり、
売却を喜んだり、
買い物を楽しんだり、
お金の話をしてみたり、
いい時間を過ごせ、楽しかったです。
こども二人の日記にはそれぞれ、
今日自分のお金で買い物をしたという話が書いてありました。
お金の向き合い方を学ぶ良い経験になったようです。
子供と共に学びながら、
お金との良い付き合い方をしていきたいです。
たった469円の買い物でしたが、
貴重で尊いお金でした。
お金の大切さを子どもが感じ取ってくれているといいです。
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