捨てる作業はとてもエネルギーを使います。
これは捨て活を実際にしてみた私が実感したことです。
人間が一日に判断できる回数には限りがあるそう。
大量のモノを一気に捨てようとすると、その数だけ捨てる判断をしなければならないため疲れるのです。
子育てで時間に追われる身としては、少しでも時間とエネルギーをセーブしたい。
モノの管理に時間を取られないことが素晴らしい!と時短目的もあってせっせと捨て活に励んでいる私。
ある日、自分の家のモノだけでなく、実家に残っていた自分のモノも整理しようと思い立ちました。
それまで暫く捨て活に励んでスキルが上がったせいなのかどうかはわかりませんが、ハイスピードでモノの処分をしました。
そんな私を見て母は、この下駄箱に入っているほとんどの靴はいらないのでメルカリで売れるなら処分しようかな、と言い始めました。
靴の出品はほとんどしたことが無かったため、「出品億劫だな、たくさんだし・・・」
実家は両親のみで暮らしており、後に住む予定の人もいない場所です。いずれは私が色々と片づけなければいけなくなるとずっと思っていました。
その母の言葉を聞いて、少しでもモノが片付くチャンスだと思い、大量の両親の靴を引き取りました。
写真を撮影し、靴のメーカー、状態を調べ、何とかすべて出品。
ある時、母に
「あの青い靴は売れたの?」
と聞かれました。
たまたまその靴の詳細の問い合わせに回答していると最中でした。
「あの靴硬めで少し履きにくいんだけど、フォーマルな靴としてとっておこうかと思って。」
とのこと。
「ところでいくらで出品したの?」
と聞かれ、「4,000円くらい」と答えると、
「500円とかならもったいないと思ったけど、4,000円なら売ることにする」
と意外な答えが返ってきました。
ある程度の納得いく値段で引き取ってくださる方がいるおかげで、気に入っているけれど自分に合わない靴を手放せることもあるのですね。
親には無理しては履く靴より、履き心地の良い靴を履いてほしいと思います。
老後を無理せず快適に過ごしてほしい、と子供として願っています。
メルカリがあるからこそ、納得して手放すことができるものはたくさんあります。
モノを手放すときの、人の心の動きを実家の片づけを通して垣間見て、貴重な経験をしました。
出品は私にとっては負担になる作業でしたが、結果としてやってよかったと思っています。
片づけをする私を見て、
そんなに片づけなくてもいいんじゃないの?なんだか疲れる・・・
と言われたこともありました。
自分以外のモノで明らかに不要そうなものはついでに片付けようと、他の人のモノに手を出しすぎてしまったかもしれません。
これはメルカリで売れるだろうかと、家のモノを何点か親が見せてきたのがきっかけでしたが、親もあれこれ捨てるかどうか聞かれると、決断することに疲れていたのだと思います。
たくさん持ち帰った親の靴をメルカリに出す際、劣化で壊れてしまっている靴もありました。
それに気づかないほど靴を置いたまま使っていなかったということです。
自分にとって管理できる範囲でモノを持って、大事にし行けたらと思いました。
靴以外でも、両親はメルカリをきっかけに手放したものはたくさんあります。
他人のモノへの強い執着や、手放すことによってわかってくるその人の価値観、たくさんのものが見えてきます。
数年前に一度使ってしまったままのスーツケースを片づけたいと母が話していたので、出品をしてみようかと言ったところ、後日やっぱり取っておくとの連絡がありました。
出品の話が出た後、スーツケースについていろいろと考えていたら、海外に旅行にまだ行ってみたいと思ったのこと。
片付けで自分のやりたかったことに気づいたりすることもあるのですね。
不用品がお金になるならと思い始めたメルカリでしたが、想像もしなかったものがたくさん見えてきました。お金以上にたくさんの気づきを頂きました。
みなさまも捨て活の際は、メルカリを活用してはいかかでしょうか??
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