田舎の徒歩通園

我が家は車社会の田舎に住んでいますが、

移動は徒歩の割合が多いです。

田舎住まいにしては、珍しく徒歩多めです。

田舎だとすぐそこのコンビニまで車で移動なんて、

当たり前。

とにかくどこに行くにも、近くても車。

身近な人と話題になるのは、我が家の徒歩通園です。

「よく歩いて通園できるねぇ~。」

という意味で、話題になります。

珍しがられます。

田舎、少なくとも私たちが住む地域は、

通園とは車でするものという固定観念が強いように感じます。

確かに幼く分別の聞かないような子どもと徒歩で歩くって、

大変なこともあります。

が、

いつも考えるのは、

都心で車持たずに育児している方々。

恐らくですが、

車を所有していない場合、

徒歩か自転車、バス電車などで移動ですよね。

徒歩は割と発生する移動手段。

こどもはそれが当たり前だったら、

特に特別なことではありません。


我が家の場合、保育園も500m程度。

車移動の部分は早いのですが、それ以外行程に時間がかかります。

車で登園した場合の行程。

小さいとチャイルドシートの乗せる。

(車に乗ってくれなかったり、チャイルドシートに座らなかったり縛り付けに時間がかかる)

車で1分移動。

チャイルドシートおろす。

(意外と時間がかかる。チャイルドシート脱出後社内で遊び始める。車からなかなか降りない。)

歩けない赤ちゃんずれだと、抱っこ紐、ベビーカーに乗せるのに時間がまたかかる。

駐車場から100m程度歩く。

その間道草が発生したり、逃走が発生する。

更に下の子が通園していない場合、

車まで移動する、チャイルドシートに縛り付ける、なかなか帰っても下車しないなど

行きと同様の行程が繰り返されます。

更に忘れてはいけないのが、たいして時短にならないのにガソリン代がかかることです。

我が家は第一子が通園知っての頃は車で登園していました。

しかし、数ヶ月で徒歩に切り替えました。

きっかけはコロナで下の子どもたちと出かける先がなく、

第一子を送り届けた後公園で遊んでいたことでした。

車で送迎後一度家に帰り、

暇つぶしで徒歩で園の近くの公園に遊びに行っていました。

よく考えたら最初から徒歩で登園してそのまま近くの公園で遊べばよいのだと気づき、

いつもより数分早く家を出て登園し始めました。

上二人は出かけても逃走するタイプではなかったので、

一番下をベビーカーに乗せて、清々しい朝散歩が始まりました。

車だと話す間がないのですが、

今日はあそこの犬が起きていたとか、

飛行機があったとか、

この草が欲しいとか、

季節を感じながらいろいろな話ができます。

もともと子供ができる前から散歩が好きだったのですが、

子どもとする徒歩登園もなかなかいいものです。

寒さ暑さを感じることは、

汗腺の発達にも大切なことだそう。

更に、私達夫婦は小児ぜんそくが酷い子供時代を過ごしました。

ぜんそくは遺伝するそうです。

わずかな距離ですが、毎日の歩く習慣で体力をつけ、

ぜんんそくの予防に努めています。

今のところ、その甲斐あってか子どもにひどい喘息は現れていません。


徒歩通園をはじめて4年程度たちますが、

職場復帰後にも徒歩通園がらみで「?」と思うことがありました。

妻が職場復帰して朝徒歩で子どもを送り届けていたら、

「車で登園しないのはなぜですか?」

と先生に聞かれました。

ただでさえ、登園時間が8時前で早くから子どもを預けているのに、

時間のない時になぜ車通園でなのかと。

朝一番くらいで来ていて小さいのにかわいそうという旨の話しをされました。

車で登園したとて、5分程度の差。

我が家はいろいろと理由があって徒歩登園しています。

怒りながら忙しなく車の乗せおろしをして、大して子どもと話す時間もなく登園するのと、

子どもと歩き、運動しながら話をして、

(子どもがのんびりしすぎることもあるので、多少急かしたり、怒ってしまうこともありますが)

季節を感じて登園するのとどちらが豊かでしょうか。

5分程度登園を遅くしたところで、こともの情緒にはあまり影響がないかと思います。

いろいろと家庭の状況を話し始めたら、

「通勤ついでに車で送ればいいのでは。」

と言われました。

うちは田舎では珍しいほうかもしれませんが、

夫婦ともに車通勤していません。

妻は徒歩、夫は自転車と電車です。

みんな車乗って当たり前と思ってるんですね。

徒歩は時間がかかる場合もありますが、

身体的にも、精神的にも健康を保つために良い移動手段です。

散歩はメンタルの健康を保ち、幸福を感じるだといわれています。

多少時間がかかっても、時間を割くだけの価値があります

なにより、家では忙しくてなかなか相手ができない子どもたちと、

他ごとをせず、ゆっくり話だけをする大切な時間です。

結局、先生には夫婦ともに車通勤していない旨や、

出勤時間の都合などをお答えして終わりました。

車移動が当たり前の固定観念が強いです。


今年に入ってから、日曜の夕方散歩もしています。

一回だけのつもりが、

子どもたちが大好きで、

子どもたちからのリクエストで毎週散歩をしています。

楽しいエンターテイメントはたくさんある時代ですが、

ゆったりと時間が流れる素敵な時間です。

子ども歩くことは、逆にすごく贅沢な時間なのではないでしょうか。

お金をかけてどこかで遊んだり、移動したりも楽しいこともありますが、

こどもと外に出て、ただ歩くことは思った以上に豊かな行為なのだと思います。

密室で子育てに煮詰まった時でも、

外に子どもと出て歩いて、

ただ子どもを見つめることが、

親の心を保つために非常に意味があると行為になるのではないでしょうか。

ぜひ、前向きに、健やかにすごすため、

散歩なさってください。

車社会の方、

可能であれば徒歩通園おすすめです。

一度お試しください。

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